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むかし、遠州灘で長く魚が取れない日が続きました。ある日得体の知れない怪物が漁の網に引っかかりました。怪物はこう言いました。
「もう一度海へ帰してくれれば決して悪いことはしません。あなた方は毎日漁にでるでしょう。天気が悪い日に漁に出れば命を失う者も出るでしょう。私をこのまま帰してくれるのでしたら、天気の悪くなる前に波を鳴らしてお知らせましょう。」
とお願いしたのでした。漁師たちはその怪物の言うことを聞き入れ、そのまま海に帰してやりました。それから、波が鳴ると天気が悪くなると、漁師たちは注意するようになりました。
遠州灘の波の音は、ある一定方向から聞こえてくると言います。西の方から聞こえてくる時は晴れ、東の方から聞こえてくると嵐になると言われているように、波の音のする方向によって天気を予知することができるそうです。 |
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