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西荻間の龍門山大興寺より北に沢川が流れています。
この右岸に岸壁があり、高さは約3メートルほどで壁面には点々とこぶのような突起があります。
その突起は繭(まゆ)や瓢箪(ひょうたん)のような形をしていて、壁面に一端をあらわしてから、だんだん全形を露出していき
ついには川底に落ちていくそうです。
昔、大興寺に学徳ですぐれた名僧がいました。
ところがその和尚さんが重い病気にかかり、明日をも知れぬ身となってしまったので、皆、悲しみに包まれていました。
ある日、小僧が和尚さんの枕元にいき「和尚さま、大変です、石が落ちそうです」と言ったので
「ああ、そうか、ではお前にやろう」と言いました。
すると、この後和尚さんの病はぐんぐん快方していったのです。
それに引きかえ、石をもらい受けた小僧は、目がくぼみ頬はこけて顔は青ざめていき、ついには石をもらい受けてから三ヶ月目に亡くなってしまいました。
昔から和尚が死ぬたびに石が落ちたものですが、今墓地に並べてある多くの瓢箪石の中に、たった1つ形の悪いのがあります、これがその時の石だったと云われています。
この石は大興寺の住職が死ぬるのと時を同じくして落ちるので「住職の墓石」としているそうです。
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